だ液によるがんリスク検査(サリバチェッカー)

腫瘍マーカー、DNA検査など以前より血液採得によるがんリスク検査は多数ありましたが、今回痛みを全く伴わない、わずか0.1CCの唾液を検査するだけで数種類のがんのリスクを調べることができるようになりました。それが、サリバチェッカーという検査方法です。

現在検査できるがん:肺がん、膵がん、大腸がん、乳がん、口腔がん、胃がん

唾液は「身体の鏡」といわれ、血液や尿と同じように健康状態の指標となる多くの情報を含みます。唾液中の成分の大部分は血液由来のため、がん細胞からしみ出す代謝物質は血管を通り、唾液中にしみ出します。サリバチェッカーは、最新の測定装置を用いてこれらの物質を解析します。人間の唾液には、安静時唾液・刺激唾液の2種類があります。サリバチェッカーは血液成分に近いといわれる「安静時唾液」を用いて検査を行っています。

サリバチェッカーを受けるには

STEP1 医療機関で検査申し込み
唾液採取のみの簡単な検査ですが、検査キットをご用意するため必ず事前の予約が必要となります。
STEP2 だ液の採取
STEP3 専門の検査所にてだ液成分を測定
結果が出るまで2~3週間ほどお時間を頂きます。
STEP4 検査結果の受け取り
検査結果を郵送にてお知らせすることも可能です。

唾液検査時の注意事項

検査2日前
以下の食品の摂取を控える
枝豆、納豆などの豆を主原料とした料理、クルミ、アーモンドなどのナッツ類、シジミ
検査前日
夜9時以降水以外の飲食を控える(採取の12時間前を目安とします)
検査当日
朝食を控え、歯磨きは採取2時間前までに済ませる

よくあるご質問

サリバチェッカーは定期的に受けたほうが良いですか?

また、 サリバチェッカーを受ければ他のがん検診は受けなくても大丈夫ですか?

本検査はだ液を採取した時点でのがんの疑いがあるかどうかを調べる検査です。生涯にわたってのリスクを予測するものではありませんので、定期的に受けていただくことをお勧めします。また、各検査には長所と短所があり、互いに補い合っています。サリバチェッカーと他の検査を併せて受けると、がんを見つけ出せる可能性は高くなります。また、今がんを発症しているリスクはわかりますが、そのステージまではわかりません。

サリバチェッカーは遺伝子検査ですか?

本検査は、遺伝子検査でがんになりやすい体質かを調べるものではなく、検査を受けた時点でがんに羅患している可能性を調べる検査です。そのため、生涯に一度きりではなく、定期的に受けていただくことをお勧めします。

サリバチェッカーは必ずがんを発見できるのですか?

本検査は、がんを診断するためのものではなく、現在がんに罹患している可能性を調べる検査です。高いリスク値がでてがんの発見につながる場合もある一方で、リスク値が低い場合でもがんがある可能性もあります。必ずがんを発見できるというものではありません。リスク値が高い場合には、専門の医療機関にご相談いただくことをお勧めします。

サリバチェッカーは他のがん検診と比べてどんな特徴がありますか?

本検査は、少量の唾液を採取するだけで、複数の種類のがんのリスクを調べることができます。これまでの診断法では見つけにくい初期の膵がんも発見できる可能性があります。

サリバチェッカーは保険診療で受けられますか?

本検査は最先端技術を用いた新しい検査法のため、健康保険診療は適用されません。自由診療となります。当医院では検査料¥30,000円(税別)となります。